足の甲のストレッチ
足といえば、足裏を『第二の心臓』と呼ぶこともありますね。
足の裏には多くのツボが集中しているとして、マッサージを施術してもらう方も多いのではないでしょうか。
足の裏をマッサージしてもらうと、足だけでなく身体や時には頭(意識)もスッキリと感じることもあるでしょう。
ところで、足の甲を意識したことはありますか?
足の甲は、歩行の際の衝撃を吸収し分散するという重要な役割を持っています。
マラソンやトレッキングなど、長距離を走ったり、歩いたときにに太ももやふくらはぎのほかに足の甲が痛くなった経験はありませんか?
これは、足に必要以上の負荷がかかることなどが原因のひとつとして考えられます。
足の甲にも筋肉は存在し、それらが炎症を起こしている可能性があります。
足の指がツルという経験も、この筋肉の痙攣が原因のひとつとされています。
正しく歩行するためにも、身体を支える礎と言える足、その中でも足の甲をしっかりとストレッチを行うことも大切です。
①まずは足の甲を足首からつま先まで手のひら全体を使ってさする様にマッサージしましょう。
これから始めるストレッチ運動の準備体操と言ったところです。
②つぎに、足指の根元、骨と骨の間を親指などを用いて優しく押す。
強く力を入れる必要はありません。
③足先(足の指)を足裏に折りたたむ(足でグーをする)イメージで、足の甲を伸ばします。
土踏まずのあたりから丸くなる感覚があると思います。
これも力いっぱい行うのではなく、気持ちよく伸びていると感じる程度から始めましょう。
手を使って、足先(グーの状態)を優しく足裏に向かって引き寄せるのもよいでしょう。
④パッと足指を開き、③での緊張の状態を解きます。
⑤次に足の指を反らせます。
足の裏が伸びていることがわかるとおもいますが、ストレッチとは緊張と緩和の繰り返しで血行の促進を図る方法ですので、足の甲の筋肉が収縮していることも意識してみてください。
⑥最後に、もう一度足の甲の筋肉をさするようにしてマッサージしましょう。
別の方法で、足の甲のストレッチ方法として簡単な方法として、正座のように座りお尻の下に足を入れて、床とお尻で足先をはさみます。
その状態から膝を少しずつ上げていくと、足の甲が伸びることを実感できると思います。
どれもとても簡単な方法です。テレビを見ながら、夜眠る前、朝起きたときなど、短時間で行うことが出来ます。
何度も書きますが、『痛い』『きつい』と感じるまで行う必要はありません。
無理な負荷を与えるだけでなく、関節や筋を痛めてしまう可能性があります。
そのようなマッサージやストレッチは毎日続けることができませんよね。
人間の身体はとても計算されて作られています。
その計算されたものが、日々の生活の中の習慣や癖などで、少しずつ少しずつ歪んでしまい、積もっていくと姿勢も悪くなってしまいます。
足は(足の裏、足の甲)は身体全体のバランスの基本となりますね。
O脚やX脚の矯正や骨盤の位置の修正、さらには腰痛の対策にも効果が期待できます。
骨格のスタート位置である足だという意識を持ち、ぜひ、足の裏だけでなく、足の甲にもストレッチを行って、美脚、美姿勢を目指してください。